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【アート・ギャラリー】銀座なび(銀座ナビ)運営事務局

2021.06.30

大胆でユーモラス、うっとりするほど美しい。世界が注目するアート『ゴンド・アート──インドの民族画』が発売

タラブックス好きにもおすすめ、ロングセラー『夜の木』、『水の生きもの』読者待望の作品集
 

株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長小野寺優)より、世界で大注目のゴンド・アートの珠玉の作品を集めた画集『ゴンド・アート インドの民族画』が発売されました。
ゴンド・アートとは、インド中央部に住むパルダーン・ゴンドという先住民族により描かれた絵のことです。2012年、南インド・チェンナイを拠点とする出版社タラブックスの作品『夜の木』(タムラ堂刊)が刊行されたことをきっかけに、日本でも一躍人気を集め、ミティラー画『水の生きもの』(河出書房新社刊)など他の民族画を扱った書籍もあわせてロングセラーとなっています。
本書は、『夜の木』の画家3名を含む、計21人の画家によるゴンド・アートの画集。
森の動植物、神話や寓話などをテーマに描かれたそれぞれの作品は、発想力豊かな構図と、モチーフのなかに敷き詰められる細かく美しいパターン模様が特徴で、うっとりするほど美しいものばかりです。本書では、開く際に妨げなく作品を楽しめるように、コデックス装の製本を採用しております。
画家から一つ一つ聞き取った作品にまつわるストーリー、制作背景についても豊富に収められた本書は、ゴンド・アートのファンはもちろん、初めてその魅力に触れる方にも最適な一冊です。
 


・ゴンド・アートについて
ゴンド・アートは、インド中央部のマディヤ・プラデーシュ州近郊に住む先住民族パルダーン・ゴンドにより描かれた絵。
ゴンド・アートのモチーフの多くは、想像上の生きものを含めた動植物、村の日常生活とその営みのなかで使われる楽器や道具、自然のなかに棲むという神々や民族に伝わる寓話など、パルダーン・ゴンドの思想や暮らしと密接に関係しています。
ゴンド・アートには自然に寄り添う彼らの眼差しがあり、現代の私たちが忘れがちな自然の偉大さや与えてくれる恵みについて改めて意識するきっかけを与えてくれます。
 
 
左:冬の鳥たち 右:積み木のまねっこ/ディリップ・シャーム(画)

(左)冬の鳥たち Winter Birds
ディリップ・シャーム
幹の周りにひょろひょろと根が垂れ下がっている木はバーガットの木だ。冬の間、鳥たちはこの木の葉をふとんにして暖をとる。そして夜が更けてくると、寂しくなってひょっこりなかから顔を出す。

(右)積み木のまねっこ Acting Like Blocks
ディリップ・シャーム
子どもの積み木のおもちゃのように、折り重なって何羽積めるか試している。
 

 
 
チャランヌ・マチュリー(飛びはねる魚)/スクナンディ・ヴィヤム(画)

チャランヌ・マチュリー Flying Fish
スクナンディ・ヴィヤム
雨季には、川の水が増えて流れが速くなる。魚たちは水の勢いに追いつこうと飛びはねる。村人たちはそのことをチャランヌ・マチュリー(飛びはねる魚)と呼んでいる。

 

・ゴンド・アートの画家たちゴンド・アートの画家たち
ゴンド・アートには、ジャンガル・シン・シャームという草分けが存在します。若くして才能を発見された彼は、国際的な注目を浴びながら、同じ村の仲間たちも絵で生計が立てられるように描き方を教えました。
ゴンド・アートは決まった「型」を脈々と受け継いできたものではなく、一人の画家の才能があったからこそ生まれ、その村の仲間たちが自由に、個性を探求しながら伝えてきたものです。そのため、ゴンド・アートのバリエーションは非常に豊かであり、画家や年代によってかなり作風が異なります。
この本では、21人の画家たちが描いたオリジナルの作品を選りすぐって紹介しています。また、作品にまつわるストーリーも画家の家々を回るなどして一つ一つ話を聞きながら集めたものです。ゴンド族の伝承を織り交ぜながら画家たちのオリジナリティに溢れる世界、どこか新しくポップでモダンな雰囲気を備えたゴンド・アートの数々をお楽しみください。
 
 
左:大地の母/ドゥルガ・バーイ(画) 右:空飛ぶゾウ/タムシラム・パラステ(画)

(左)大地の母 Mother of the Earth
ドゥルガ・バーイ
ダルティマーターは土の女神だ。今日は牛の姿になって木をしっかり支えている。木には世界を見守る鳥がとまっている。

(右)空飛ぶゾウ
The Story of the Flying Elephant
タムシラム・パラステ
その昔ゾウには羽があって、空を自由に飛べたので、神様の乗り物として仕えていた。ある日食べ物を探して地上に降りたとき、重くて大きな体が村の家々を壊してしまった。村人たちはあまりに大きな生きものに恐れをなして、食べ物や花をゾウに供えた。ゾウは喜んですべて平らげ、そのまま眠りこけてしまった。天から一部始終を見ていた神様は、怒ってゾウの両羽を切り落とし、1つをクジャクにやってしまった。



【著者紹介】
Touch the GOND(タッチ・ザ・ゴンド)
川村華織
インド在住時にゴンド・アートに一目惚れしコレクションを始める。帰国後、2014年末より画家たちから直接購入した原画の展示やイベントを開催。定期的に現地に赴き、画家やその家族との親交を深めながら民族に伝わる寓話や神話を聴き取る活動も行う。コレクターやキュレーターである前に友人として、若い画家たちがゴンド・アートを継承し、継続的に創作できる環境づくりを支援したいと考えている。



【書誌情報】
 

書名:ゴンド・アート インドの民族画
著者:Touch the GOND 編
仕様:A4変形/上製/112頁
定価:本体3,600円(税別)
ISBN:978-4-309-25669-6
発売日:2021年6月29日
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309256696/



【関連情報】
『ゴンド・アート インドの民族画』刊行記念展示会が開催!
本書刊行を記念して、下記2つのギャラリーで展示会が行なわれます。

●銀座奥野ビル アート・ギャラリー石
7月2日(金)〜 7月8日(木) 12:00〜18:00(最終日は17:00まで)

●ジュンク堂池袋本店 9Fギャラリー
7月2日(金)〜 8月1日(日) 10:00〜22:00

詳細はTouch the GONDホームページにてご確認ください。https://gondart-india.com/





 
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