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【アート・ギャラリー】銀座なび(銀座ナビ)運営事務局

2022.01.13

【ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)】ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第386回企画展

企画展 ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催中!
2022年3月12日(土)まで




・ポスターやリトグラフ、エッチングなど刺激的な作品の数々をギャラリーにてご覧ください! 
 
 
Design Kijuro Yahagi

アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914—1999)の逝去から22年。スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です。
スタインバーグは、ドローイングを「紙上で推論する方法」と捉え、神話化されたアメリカの理想像と現実とのギャップや、不気味で滑稽な不条理、たとえば、古いものと新しいもの、優雅と狂暴といったものの混在とその見えない裂け目(クレバス)を、ユーモアと風刺を備えた、軽妙でしかも鋭利な線(line)で描きました。彼は、「見えない線」、「見えないもの」、「見えない言葉」、「見えない構造」を視覚化し、意味の変換、概念の変換に生涯挑戦し続けました。
自分自身の肩書の曖昧さを積極的に受け入れていたようで、世間からも「描く文筆家」、「言葉と音の建築家」、「境界線上の芸術家」、「新しい思想の起案者」など様々に評され、常に未知の視覚的領域を超えて、子供の絵や大人の落書きから、クラシック、バロック、マニエリスム、表現主義、キュビスム、構成主義まで、あらゆるスタイル、あらゆる表現方法を試みました。
「私は読者に共犯を呼びかけている」と、スタインバーグは見る側を、現実の理不尽さに目を向けるために当事者になることを煽ります。スタインバーグが生み出した造形は、このような思索と思想を武器に、イタリアの風刺新聞『ベルトルド』やアメリカを代表する雑誌『The New Yorker』誌をはじめ、数々の新聞や雑誌の紙面を、美術館の壁にあるピカソの絵と同じくらい明確に、芸術の場に変えたのです。
今回、日本初の大々的な個展となる本展では、ニューヨークのソール・スタインバーグ財団よりご寄贈いただいたポスター、リトグラフ、エッチング、木版画など62点、和田誠事務所よりご寄贈とお貸出しいただいた7点のポスター、フランスのマーグ画廊の作品集5冊、さらに、ドローイングを中心とした代表作の複製作品などを含む、合計約280点の作品を一堂にご覧いただきます。
本展の監修をいただいた矢萩喜從郎氏曰く、「スタインバーグのドローイングを見せられたほとんどの人が、有り得る筈がない情景、と最初笑って反応したとしても、すぐに戸惑い、思考が停止し、宙吊りにされてしまう」。ぜひこの感覚を、会場の作品に直接対面して、ご体験ください。
 
 
Photography by Mitsumasa Fujitsuka


 
 
Photography by Mitsumasa Fujitsuka


 
 
Photography by Mitsumasa Fujitsuka



・基本情報 
 
 
Photography by Mitsumasa Fujitsuka

会期
2021年12月10日(金)~ 2022年3月12日(土)
 
会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)  1F / B1
104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
Tel:03-3571-5206/Fax:03-3289-1389
開館時間=11:00a.m.-7:00p.m.
休館=日曜・祝日

協力
ソール・スタインバーグ財団、マーグ画廊、和田誠事務所

監修
矢萩喜從郎

ソール・スタインバーグ略歴
1914年ルーマニアのブカレスト近郊、ルムニク・サラト生まれ。ブカレスト大学で哲学と文学を学んだ後、イタリアのミラノ王立工科大学(現ミラノ工科大学)で建築を専攻し、1940年卒業。ミラノでは、風刺新聞『ベルトルド』に積極的に関与したが、1941年、ファシスト政権下の反ユダヤ的なイタリアを逃れアメリカに渡る。戦時中は海軍に入隊、戦後はニューヨークに居を構え、『The New Yorker』誌の仕事に携わるようになり、その後、50年以上にわたり同誌の表紙を89点、中面のドローイングを1200点以上手がけた。知的で洗練されたスタイルで、漫画(cartoon)の世界に革命を起こし、美術の領域(ドローイング、絵画、版画、コラージュ、彫刻等)にグラフィックを取り入れた第一人者。1946年、ニューヨーク近代美術館「14人のアメリカ人展」に選出、1952年、ニューヨークのパーソンズ=ジャニス画廊と、続いて翌年、パリのマーグ画廊にて初の個展を開催。1978年、ホイットニー美術館で回顧展、2006年を皮切りに大々的な巡回展『Steinberg: Illuminations』を開催した。作品集に『ALL IN LINE』、『The Art of Living』、『The Passport』、『The Labyrinth』、『The New World』、『The Inspector』他多数。日本でも藤子不二雄や柳原良平、和田誠等、多くの漫画家やイラストレーターに影響を与えた。
© The Saul Steinberg Foundation / Artists Rights Society (ARS), New York

 

・ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)について 
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ginza graphic gallery)は、グラフィックデザインの専門ギャラリーとして3つのgの頭文字から「スリー・ジー(ggg)」の愛称で親しまれています。1986年、グラフィックデザインと密接なかかわりを持つ大日本印刷株式会社は、文化活動の一環として、創業の地であり、画廊のメッカでもある銀座に、gggを設立し、展覧会やレクチャーの開催、gggBooks等の出版活動を継続し、多くの方々にグラフィックデザインの素晴らしさと出会う機会をご提供しています。

▼ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/





 
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