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【アート・ギャラリー】銀座なび(銀座ナビ)運営事務局

2022.05.30

現代アーティスト2名による展覧会 竹村 京・鬼頭 健吾「色と感情」銀座 ポーラ ミュージアム アネックスにて6月17日 (金)から開催

新作を含む合計 約20点を展示予定

ポーラ ミュージアム アネックス(東京・中央区銀座)では、竹村 京と鬼頭 健吾の現代アーティスト2名による展覧会、「色と感情」を2022年6月17日(金)から7月24日(日)まで開催致します。

 
 
展覧会ビジュアルイメージ

竹村京は、写真やドローイングの上に刺繍を施した白布を重ねた平面のインスタレーションや、壊れてしまった食器などの日用品を布で包んで刺繍する修復シリーズの作品を制作しています。竹村にとって刺繍は「仮」という状態を作り出すことを意図しており、既に存在しないものや記憶のかけらをより具体的な存在へと昇華させています。
鬼頭 健吾は、フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使い、その色の鮮やかさや鏡やラメの反射、またモーターによる動きや回転、循環などを取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真などその表現方法は多岐に渡ります。

本展「色と感情」は、色は世界共通言語であり、また、感情は誰もが持っているものであり、現在のコロナ禍のような状況において、直接的な話をしなくても、色や感情を共有できることは非常に大切であるとアーティストが気付いたことに由来します。
今回、それぞれ新作を含む合計 約20点を展示予定です。さらに会期中、ポーラ銀座ビル1階ウィンドウにて、共作によるインスタレーションを展開します。ギャラリーの展示と合わせて二人の世界観をご覧いただけます。



∥展覧会概要∥
展覧会名:竹村 京・鬼頭 健吾「色と感情」
会 期:2022年6月17日(金)- 2022年7月24日(日) ※会期中無休
開館時間:11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
入 場 料:無料
会 場:ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
アクセス:東京メトロ 銀座一丁目駅 7番出口すぐ / 東京メトロ 銀座駅 A9番出口から徒歩6分
主 催:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
U R L:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
※諸事情により内容が変更になる場合がございます。ギャラリーHPで最新の情報をご確認のうえ、ご来場をお願い致します。
 
 
「Playing Field05」 2021年 素材:ミクストメディア



∥作家ステートメント∥
色と感情

今朝の清々しい青空を見たあとは水色と卵色に白を混ぜたような色にピンときたが、ウクライナのニュースを聞いてから茶色に白を混ぜてちょっと黄土色を足したような色の糸を手に取った。

息子の卒業式に向かう公園に咲く鮮やかな桃色を見ると心と自然が乖離して二重奏となる。
隣に住む母のところにコロナのマンボウが明けて初めてTさんが泊まりに来てくれた。黄色のドアで繋がる二つのうちの中に朱色の光が差す。

ベルリンで産まれた息子と鬼頭との共同生活でお互いの時間を見ながら同じタイミングで食べたいものが頭に浮かぶようになる。私たちはほとんどいつも一緒だった。日本に帰ってきてからそれぞれの人生がスタートして、見ているものにバリエーションが出てきて数年経ってからのコロナ生活。また家族が割と一緒にいる生活に戻り、食べたいものが一致し始める。

東京に住んでいた1998年は白一色あれば事足りると思っていた。ものは光線のバリエーションで見えているのだから。
ベルリンに2000年に渡って、記憶は色に支配されていると気づいてから、2008年の愛知県立美術館の展示で多色でできている鬼頭と出会って私の人生に知らなかった色が混じる。高校の頃に読んでいたファッション雑誌のOliveで名古屋の女の子が見知らぬ色を着ていたのを思い出して嬉しい。その時から私は名古屋の色と一緒に生きている。出会う人たちはそれぞれの色でできている。歴史的な理から来る色、家族からくる色、鼻歌程度に朝の気分で決めた色。ドイツの人は色に名前をつけないで色に意味をつける。彼らに空色と言ってもそれが青だとは思わない。青はマリアがつける色。青に使われるのはラピスラズリ。
空が青に見えるのは太陽との距離で青の光線が地面に届くから。

日本に帰ってきて6年目に作った作品を見て優しい気持ちになれたとKさんに言われる。
さまざまな色と共存する。今作品に必要なのは感情のあらわれだと知る。名をもつ色たちよ、ご一緒に。

2022年4月1日 竹村 京


 
 
「Playing Field00」 2020年 素材:ミクストメディア



∥プロフィール∥
竹村 京
1975年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。
現在、群馬県を拠点に活動。代表作に写真やドローイングの上に刺繍を施した透ける布を重ねた平面のインスタレーション、壊れた日用品の破損部分を白い絹糸で縫い直した修復シリーズがある。作家にとって「仮に」という状態を作り出すことを意図した刺繍という行為から、様々な記憶やものが再構築され、新たな存在として現れる。
主な展覧会に、「ヨコハマトリエンナーレ2020」横浜美術館(2020)、「長島有里枝×竹村京 まえ と いま」群馬県立近代美術館 (2019)、個展「どの瞬間が一番ワクワクする?」ポーラ美術館 アトリウムギャラリー(神奈川/2018)、「中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス」月出工舎(千葉/2014)など。
www.takemurakei.com/

鬼頭 健吾
1977年、愛知県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。
現在、京都芸術大学大学院教授、群馬県を拠点に活動。大学在学中から作家活動を開始。アーティストによる自主運営スペース「アートスペースdot」(愛知県)を設立、運営に参加。フラフープ、糸、鏡などの日常にありふれた既製品とモーターなどを使った大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など多様な表現方法を用いた作品を発表している。
主な展覧会・受賞に、個展「Full Lightness」京都市京セラ美術館(2020)、「六本木アートナイト 2018」国立新美術館(東京/2018)、個展「鬼頭健吾 MultipleStar」ハラミュージアムアーク (群馬/2017)、「DOMANI・明日展 PLUS」京都芸術センター(2016)、令和元年度京都市芸術新人賞(2020)など。
www.kengokito.com/







 
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