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銀座二丁目(銀座発祥の地)

 
 
 

銀座発祥の地

 
「銀座」という言葉は、現在では東京都中央区の銀座や各地の商店街の名前として使用されていますが、もともとは江戸時代の貨幣鋳造所であった金座(きんざ)、銀座(ぎんざ)、銭座(せんざ)のうちの銀座という名称が由来とされています。

1612年(慶長17年)、駿河国駿府(静岡県静岡市)から銀貨鋳造所としての銀座を江戸に移しました。日本橋金座の近くの「本両替町」に対し、銀座役所の周りを「新両替町」と名付けたとされますが、「銀座」があったところから銀座町とも呼ばれました。1800年(寛政12年)に銀貨鋳造で不正があり、銀座は現在の人形町(当時の蛎殻町)に3500坪の地を与えられて移転しました。これにより新両替町一丁目~四丁目には、俗称としての銀座の名が残り1869年(明治2年)になって正式町名の銀座一丁目~四丁目となりました。
 
 
 
 

アーク灯記念灯

 
日本で初めての街灯は、1872年(明治5年)に横浜に灯されたガス灯でした。銀座では、1874(明治7)年に 銀座~京橋間に85本のガス灯による街灯が点灯されたました。そして、1882年(明治15年)、大倉財閥の設立者である大倉喜八郎により、電灯を広く知ってもらうために、日本で初めての電気街灯(アーク灯)を、銀座2丁目に設置しました。当時は、ガス灯や石油ランプをしのぐ明るさに見物客が詰めかけたようで、その様子は錦絵にも描かれたそうです。

アーク灯は、1956年(昭和31年)に、電気街灯建設の地の記念灯として復刻されました。その後、1972年(昭和47年)に2代目、1986年(昭和61年)に3代目と建て替えられ、東日本大震災発生後の2012年(平成24年)に老朽化のため撤去されてしまいました。以降、アーク灯の再建はされていませんでしたが、『アーク灯記念灯』再建を望む声が多く募り、2016年9月26日(平成28年)に4代目の記念灯に火が灯りました。

1882年(明治15年)のオリジナルのアーク灯誕生から134年の歴史を経て、まさに銀座遺産の代表的建造物が復活し、銀座の街で再び輝き続けます。
 
 
■1962年(昭和37年)頃のアーク灯記念灯
写真提供:中央区立京橋図書館
 
■現在のアーク灯記念灯
 
 
 

銀座稲荷神社(ぎんざいなりじんじゃ)

 
東京都中央区銀座の越後屋ビル屋上にある神社ですが、普段は非公開とされているようです。関東大震災後、越後屋でお預かりして祀られており、銀座のお稲荷さんとして、火防、盗難避け、商売繁盛に信仰を集めています。