1911年(明治44年)、銀座尾張町の角(現在の銀座四丁目の角)に、「カフェー・ライオン」が誕生しました。1931年(昭和6年)、経営陣が変わるとともに、「ライオンヱビスビヤホール」と生まれ変わり開店しました。その後戦火で焼失するものの幾度かの改装を経た後に、1970年(昭和45年)には、サッポロ銀座ビルが完成すると同時に地下に移動して「ビヤホール ライオン 銀座五丁目店」として開店しました。そして、2016年銀座再開発事業に伴いGINZA PLACEの竣工。同ビル地下に銀座ライオンGINZA PLACE店として営業を開始しました。
銀座線出口より東銀座駅方面で少し歩くと、あずま通りに出ます。角を左へ曲がると三原小路の入口があり、石畳が敷かれた小道を進むと「あづま稲荷神社」があります。戦後、メインストリートとして賑わいをみせていたあづま通りと三原小路の周辺が相次いで火災にみまわれたことをきっかけに不思議に思った三原小路の人々が調査したところ、この一角に「お稲荷さん」が祀られていたことが判明しました。そこで相次いだ火災を鎮めるため「京都伏見稲荷神社」から分祀して建てられた神社だと伝えられています。現在では火防、盗難守護のご利益があるとされています。
■昭和60(1985)年8月頃のあづま稲荷神社